我が家の本棚にある漫画で、10巻以内で完結するまんがをまとめて紹介してみました!
どれも私が自信を持っておすすめできる、心に残る名作ばかりです。
目次
- 1 『皇国の守護者』佐藤大輔、伊藤悠(全5巻)
- 2 『OZ』樹なつみ(全5巻)
- 3 『朱鷺色三角』(全3巻)&『パッション・パレード』樹なつみ(全3巻)
- 4 『笑う大天使』川原泉(全2巻)
- 5 『MISTERジパング』椎名高志(全8巻)
- 6 『虹色とうがらし』あだち充(全6巻)
- 7 『いつも美空』あだち充(全5巻)
- 8 『あずまんが大王』あずまきよひこ(全4巻)
- 9 『PON!とキマイラ』浅野りん(全7巻)
- 10 『HELLSING』平野耕太(全10巻)
- 11 『武装錬金』和月伸宏 (全10巻)
- 12 『男子高校生の日常』山内泰延(全7巻)
- 13 『ヴァンパイア十字界』城平京(全9巻)
- 14 『B.B.Joker』にざかな(全5巻)
- 15 『蟲師』 漆原友紀(全10巻)
- 16 まとめ
『皇国の守護者』佐藤大輔、伊藤悠(全5巻)
海に囲まれた小国である『皇国』に、宣戦布告もなく北の大国『帝国』が攻めてくる。
北領で両軍が正面からぶつかり合い――結果、皇国軍は敗北する。皇国軍で剣虎兵部隊を率いる新城直衛は、敗走する自軍が撤退しきるまでの時間稼ぎをする任務を与えられる。
この漫画には魅力的なキャラが多数登場しますが、なんといっても主人公である新城直衛が一番カッコいい!
見た目は作中でも言及されているように決してイケメンではない・・・というよりむしろ不器量な方…なのですが、将として非常に有能な彼は強大な敵と渡り合ったり無能な上司に嫌味を言ったり自分の部下を気にかけ叱咤したり、と人間的な魅力があり共感、尊敬できるキャラクターです。
ものすごく絵がうまくて読みやすい!
戦争シーンがわかりやすく、かっこ良く描かれています!
でも敵も味方も容赦なく死んでいきます。
孤軍奮闘で活躍する新城たち、そして彼らの頼もしい相棒である剣虎(通称:猫)は戦場では獰猛ですが、非戦闘時のはまさしく猫のような可愛らしさ!
非常に人気のある作品だったにも関わらず、いわゆる「大人の事情」で5巻で打ち切りとなっているのですが・・・本当に面白い漫画です!
『OZ』樹なつみ(全5巻)
大戦で核ミサイルが爆発して世界と人類が壊滅状態となってから31年後。
未だ戦乱と混迷、食糧不足、エネルギー不足、環境破壊による砂漠化など、人類の先行きに希望が持てない世界の裏側でささやかれる1つの伝説があった。
それは、大戦前に科学者(頭脳)集団が創った巨大シェルターの存在だった。飢えも戦争もない最先端の科学都市、その名を「OZ」(オズ)という。
核で荒廃した世界で主人公の傭兵ムトーと天才科学者の少女フィリシア、彼女を迎えに来たOZが作った人間そっくりのアンドロイド・19(ナインティーン)が伝説の科学都市・OZを目指して旅をする――というストーリー。
ちょっと古くてマイナーかもしれないけど、本当に大好きな作品です!
レーベルは少女漫画なのですが、おもしろいので男の人でも先入観を持たずにまず読んでみて欲しい!
実際に私の弟が読みふけって無断でパクっていったくらい面白いんです!!
内容も「恋愛」は描かれていますが、少女漫画らしさは薄め・・・・・・むしろ少年漫画的な面白さです。
戦闘や銃撃シーンをはじめサバイバルまで描かれていて読んだ当時は「・・・少女漫画?」と首を傾げました。
あと人間ドラマが熱い!
美人だけど素直じゃないフィリシアの姉・ヴィアンカがムトーに好意を抱いたり、傭兵でムトーの年上の教え子であるネイトと19の後続型である24(トゥエンティーフォー)がチグハグな恋愛を繰り広げたり。
SFにありがちなテーマである「機械に心は生まれるのか」を見事に描ききっています。
ラストシーンには本当にいろいろ考えさせられた。
そして泣いた。
読んで欲しい!
そして一緒に語って欲しい!!
ほんとに名作なので!!!
『朱鷺色三角』(全3巻)&『パッション・パレード』樹なつみ(全3巻)
事故で母を亡くし天涯孤独の身になったと思っていた主人公の霖の元に、父の実家である穂津見家の弁護士が訪ねてくる。
霖は親戚に会うことに魅力を感じて父の故郷である蒼島を訪れるが、そこで穂津見家の莫大な財産を巡る遺産争いが巻き起こる。
そして従弟の零治、遠縁の少女・蕾と出会い、穂津見家は代々超能力を持つ家系であり自身の超能力の由来を知る。(朱鷺色三角)
バスケットのためアメリカに留学する霖。
黒人の女生徒・ジェーンに校内を案内されるが、日本と違いすぎるアメリカの文化に戸惑う。クラブでは転入早々に粗暴なチームメイトから「洗礼」を受けそうになったが、類まれなカリスマ性を持つ黒人バスケットプレイヤー「キング」に助けられる。
霖がとっさに使ってしまった超能力をキングに見られてしまうが、霖は誤魔化す。
日本に残っていた零治と蕾も、霖に会うためアメリカにやってくる。(パッション・パレード)
上記、OZと同じ作者の作品です。
この2作は繋がっていますので、「朱鷺色三角」を読んでから「パッション・パレード」を読むことをおすすめします(前作読んでないと意味不明という程でもないと思いますが、やっぱり繋げて読んだほうがより面白く読めます)。
続き物の2作なのに、ガラッと雰囲気が変わります。
「パッション・パレード」は本場アメリカの空気が感じられるお話で主に人種差別についてリアルに描かれていて、OZと同じくとても少女漫画レーベルとは思えない雰囲気です。
でもやっぱり面白い!!
そしてやっぱりこの作品もラストが大好きです!
『笑う大天使』川原泉(全2巻)
史上最強の名門お嬢様学校、聖ミカエル学園に学ぶ高校生、司城史緒、斉木和音、更科柚子はそれぞれ猫をかぶり、良家の子女として学園生活を送っていた。
しかしある事件をきっかけに、互いの本性がばれてしまった。
親近感を覚えた3人はそれ以後、仲のよい友達となる。あるとき、戯れに作った薬品が原因で、3人はメンデレーエフの力と呼ぶ超人的な怪力の持ち主になってしまう。
その頃、巷では名門女子高校生連続誘拐事件が発生していた。
(出典:wikipedia)
作者は短編を多く描いていますが、私が人に川原作品を薦める際に紹介するのはまずこれです。
ギャグあり時折シリアスあり、所々に豊富な雑学が含まれる、川原節が冴え渡っています!
『MISTERジパング』椎名高志(全8巻)
時は天文17年(1548年)。
金も力もない日吉に、ある日運命の出会いが訪れる。
のちに戦国に覇を唱えることになる織田信長との出会いである。少ない元手で商売を始めて成功をおさめるしか出世の道はないと思っていた日吉はその後も様々な戦国武将の知遇を得る。
そうして、彼の運命は次第に変わっていった。そして彼に、第2の運命の岐路が訪れる。
謎の二重人格美少女、ヒナタとヒカゲとの出会いである。
彼女は未来を視ることができるのだが、武田家の滅亡を予言してしまったことで武田忍軍に追われていた。ヒカゲは日吉を「後の天下人、豊臣秀吉になる」と予言した。
絶対にそんなことはないと思う日吉だったが、彼は着実に出世していく。しかし、敵国の今川家には謎の人物、天回が戦国を制そうと策謀を練っていた。
はたして天回とは何者なのか?
そして日吉は本当に豊臣秀吉なのか?
運命を跳ね返そうとする戦国大名たちの、運命との戦いの物語。
現在連載中の「絶対可憐チルドレン」も好きですが、実はこっちの方が好きです!
主人公の日吉は気が弱く武将としての才能は無いですが、知恵と機転でピンチをくぐり抜け、信長からも信頼されるようになります。
信長と日吉はもちろん好きですが、この作品の一押しキャラは五右衛門です!
当初は敵の忍者として登場するのですが、ものすごく強い!
そしてガメつい(笑)!
なのに義理堅かったりしてギャップのあるキャラクターです。
『虹色とうがらし』あだち充(全6巻)
これは未来の話。
地球によく似た星の、江戸という町のからくり長屋。
そこで暮らす七人兄弟はそれぞれ母親が違う異母兄弟であり、七人の母親たちは全員他界している。兄弟はそれぞれの故郷をめぐって、母親の墓参りをする旅に出ることになった。
しかし、七人は行く先々でなぜか命を狙われることになる。
その裏には、奥川秋光将軍との秘密や、その弟・貴光、そして謎の浪人・浮論の暗躍があった。
(出典:wikipedia)
数多くあるあだち充作品の中でも一風毛色の変わった作品。けど大好きです!
個性的だが素朴で仲の良い異母兄弟たちのほのぼのした話・・・かと思いきや、どんどん不穏になってきてきて読んでいて引き込まれていきます。
『いつも美空』あだち充(全5巻)
坂上美空は4年前の夏休みに花火で燃え上がった祠の中から偶然、ご神体を持ち出してしまったことから、13歳の誕生日に神様から超能力を授かる。
同じく超能力を授かった浅見台中学レンタルクラブのメンバー5人+ネコ1匹と共に、悪意とカリスマ性を持つ野神篤史と、その弟で、別の神様から超能力を授かった野神剛志と戦う。
(出典:wikipedia)
同じくあだち充作品。
主人公たちが授かった超能力を武器に「悪のカリスマ」と戦うと物語。
・・・・・であると同時に、日本人で初めてハリウッドのアカデミー主演女優賞をとったある女優の物語。
特筆したいのはクラブの1人・三橋の能力。
いわゆる「未来予知」なのですが、使用範囲が物凄く限定されており、「対象者の手のひらを見るだけで3年先の結婚相手がわかる」という能力。
確かに凄い。
凄いけど・・・・・・これでどうやって悪と戦えと!?と三橋本人も作中で突っ込んでいます。
そんな芸能レポーター特化な能力ですが、作中でいいとこ持っていって思わずニヤニヤしちゃうシーンもあります。
『あずまんが大王』あずまきよひこ(全4巻)
小学校から飛び級で編入してきた10歳の天才少女・美浜ちよ(通称ちよちゃん)をはじめ、個性豊かな女子高生を中心に過ごす日常の物語。
もはや超有名な、日常系四コマまんがの金字塔ともいうべき名作!
ほのぼのしながら笑える漫画です。
これを読んだら続けて『よつばと!』も読みたくなってきます。
『PON!とキマイラ』浅野りん(全7巻)
遥か天空には大陸が存在し、そこには千年に一度目覚めると言われる神獣のたまごがあった。
その孵化を見守る役目を負った少女シアンは、一瞬のミスでたまごを地上へと落としてしまう。
それは笠置八満という中学2年の少年が拾ったが、たまごは彼の目の前で孵化してしまう。八満を親と認識した神獣は地上に居ついてしまい、ポン太という名前を与えられる。
そして八満は追って来たシアンと共に子育てという新たな家族生活を始める。それは神獣に負けず劣らずの個性的な周囲の人間や神獣の奪取を目論む天上の海賊たちも加わった過激な日々であった。
(出典:wikipedia)
浅野りんの代表作と言えば「CHOKOビースト!!」が有名で、こっちはややマイナー気味な気がしますが、大好きな作品です!
天上人に負け劣らず個性的な地上の一般人がドタバタしたり、たまにしんみりした話もあったり。
特筆すべきは、主人公の八満が筋金入りの金の亡者という点でしょうか。
サブキャラではなく、主人公が。
割と手段を選ばす(自分を親と慕うポン太のことですら)隙あらば金儲けのだしにしようとするので、ポン太をかわいがるシアンによってしょっちゅう制裁を喰らいます。
あとレギュラーキャラで一際存在感のある乙部清丸。
まず見た目は白衣でさらに頭に変な動物の被り物を被っています。
天才科学者でしょっちゅう変な発明をして学校中に迷惑をかけたり、問題を起こしても不問にされるのは学校中の教師を牛耳っているからだったり・・・。
彼らの奇妙な日常を描いた、どこか爽やかな印象の作品です。
『HELLSING』平野耕太(全10巻)
英国の小村、チェダース村で村人が行方不明になる事件が続出していた。そしてある夜、その村は喰屍鬼(グール)によって埋めつくされた。この事件に王立国教騎士団、通称ヘルシング機関が動いた。
そこに派遣されたのはヘルシングのゴミ処理係の「吸血鬼」、アーカード。
喰屍鬼を操るのは吸血鬼。
アーカードは襲われていた婦警のセラスを吸血鬼もろとも殺し、アーカードの手によってセラスは女吸血鬼となって復活してしまった。
紹介する必要あるかな?というくらい有名な作品。
数多くの名言、名シーンを生んだことでも知られますが、中でも一番はやはり少佐の演説シーンでしょうか。
従者アーカードと主人インテグラも好きですが、特にセラスとベルナドットが大好きだったのでこの2人の最後の結末には大満足でした!
『武装錬金』和月伸宏 (全10巻)
主人公の武藤カズキは、ふとした事から人外の怪物「ホムンクルス」に心臓を貫かれて殺されてしまう。
しかしそれを不憫に思った「錬金の戦士」津村斗貴子は、カズキの心臓の代用品として「錬金の戦士」の武器である「核鉄」を埋め込み、彼を蘇生させる。
この事から武藤カズキは、核鉄を武器……武装錬金として操る能力を得る事になり、持ち前の優しさから自分の街に潜む「ホムンクルス」達と戦う斗貴子に協力する事を決意する。ホムンクルスと戦っていく中、ライバルであるパピヨンこと蝶野攻爵や、師となるキャプテンブラボーらとの出会いを経て、一人前の「錬金の戦士」として成長していくカズキ。
しかし、カズキの蘇生に用いられた核鉄には斗貴子も知らない「ある秘密」があった・・・・・・。
序盤はまだるっこしく感じるていたんですが、徐々に目の離せなく展開に!
主人公カズキが王道主人公タイプで好感が持てました。
読んでいて、ライバルキャラ・パピヨンのぶっ飛びっぷり(中身も外見も)に度肝を抜かれました。
でも徐々にかっこ良く見えてくる・・・・・・かも?
『男子高校生の日常』山内泰延(全7巻)
県立真田北高校(男子校)に通う高校生3人による、笑いありの日常を描いた漫画作品。
「この世で一番馬鹿な人種――それが男子高校生」と確信させられる漫画です。
アニメ版は声優さんの演技がハマっていてさらに拍車がかかるので、漫画とあわせてぜひ見てほしいです。
『ヴァンパイア十字界』城平京(全9巻)
遠い昔、夜の国の至高のヴァンパイア王は、あまりの強さから人間だけでなく同族からも恐れられた。
そしてついには愛する女王を人質にとられ、王は処刑されることとなる。
しかし、それに狂乱した女王は自分でも知りえなかった秘めた魔力を暴走させ世界を崩壊の危機へと追い込んでしまう。
人々はかろうじて女王を世界のどこかに封印するが、王はそれに怒り、自ら夜の国を滅ぼしてしまう。女王を助け出すために、王は封印をめぐって同族や人間たちと果てのない戦いを続けていく。
最後のヴァンパイア王「ローズレッド・ストラウス」は、守るべき国も民も捨てて封印を探す放浪を、千年以上も続けている…。
ただ、愛する女王「アーデルハイト」を取り戻すために。
(出典:wikipedia)
それまで真実とされてきたことをひっくり返す情報が出てきて、かと思ったらそれをさらに裏切る真実が出てきてさらに・・・・・・という、物語が二転三転して読者を常に驚かせる。
ページをめくる手が止まらず、遂に辿り着いた「真実」は・・・。
『B.B.Joker』にざかな(全5巻)
少女漫画レーベルで絵柄も可愛い、のですが中身は下ネタありブラックユーモアありの「少女漫画のふりした青年4コマ漫画」です。
原作担当のにざ、作画担当のかな、と分担して描かれているので初見は見事に騙されました!
ギャグ漫画として完成度が高い作品です。
一押しキャラは「生物」!
表紙にでているピンク色の謎の生命体です。
本人にも自分が何者なのかわからずに正体を探しているのですが、それがまわりまわって周囲にとんでもない迷惑をおこすこともしばしば・・・・・・。
『蟲師』 漆原友紀(全10巻)
蟲とは、生命の根源に最も近いもの、多くの謎に包まれた幽玄の存在。
世界や人に対して多くの怪異な影響を与える。蟲師は、その蟲の起こす怪現象に対する施術師としての役割を担っている。
蟲師のギンコは、蟲を引き寄せやすい体質から、一カ所にとどまっていられない為、旅を続けながら、各地で蟲が引き起こす怪異の謎に迫っていく。
教訓が含まれた、絵本など昔話を聞いている気持ちになる作品です。
読んでいると、その独特の雰囲気に魅入られていきます。
主人公・ギンコは人間の味方、なのだけれど蟲を憎んでいるわけではなく、無闇に殺すのではなく彼らとのつきあい方を探し、時には救ったりもする。
映画化、アニメ化もされた名作です。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
まとめてみたら意外と古い作品が多かったです。
子供の頃夢中で読んだけど、大人になったら周囲に聞いても誰も読んでないというマイナーさにショック受けたりしたので、これで作品を知っている人が増えてくれたりしたらすごく嬉しいです!